手術の実際

手術は点眼麻酔で行いますので麻酔の注射は行いません。これは局部麻酔ですので、手術中も周囲の声は聞こえます。手術中に痛みはありませんが、顕微鏡の光のまぶしさや、器具のさわる感じはわかります。眼球運動は制限されていませんので、手術中は一点を見つめていただきます。まず、眼の周りを良く消毒し、黒目と白目のさかいを3mmくらい切開します。つぎに、水晶体の前の膜を円形にとりのぞき、そこから超音波白内障手術装置を用いて中身を吸い出します。あとは眼内レンズを挿入して手術は終了です。切開を加えてから終了まで10~15分くらいです。

ここをクリックすると手術のビデオ(13分)が見れます。

ここをクリックすると手術のビデオ(上記のダイジェスト版、乱視のマーキングとレンズ挿入のみ 2分)が見れます。

ここをクリックすると手術のビデオ(眼内レンズの眼内での反転、通常の挿入 2分)が見れます。

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以上が超音波白内障手術の手順です。しかし、中にはこの方法が不可能な患者さんもおられます。その場合には、嚢外水晶体摘出術といわれる別の方法を行いますが、注射による麻酔が必要となり手術時間も長くなります。